何も聞こえない様に

緩やかに嚥下して

咀嚼する満月の夜

左手に掴んだ

フォークで涙を拾って


見ないふり、

優しいだけの声に

この心は離れて

目蓋に焼き付いた

言葉を二人眺め

立ち竦んでしまえば

きっと、分かりはしないさ


穏やかに変わる

色彩に溺れて

瞬いては忘れる

君の瞳に泳ぐ

星屑の魚に笑った


きっと飲み込んでしまえば

誰も言えなくなるさ、

寂しいだけの二人は

隣に孤独を置いてしまえば

移ろう夢の中で

終わってしまう物語を


君の明日を願いながら

僕は君を忘れる

夜の淵に腰かけて


またなぞろうか、

消えてしまう夜の月を。