痛みを弔う
吐き出した呼吸
狂い出す思考
嗚呼、罪悪の片隅で
私は膝を抱えた
踏み付けた
土の上で貴方は笑う
白く握りしめた腕の中で
誰かの声が響く
罅割れた世界は
祈りを蹂躙して
踏み躙る様に
優しさを辿った
諦める様に
その瞳を伏せた
突き刺さる様な痛みは
存在を主張して
惑わす様に誘う
折り畳んだ思考を
皺を伸ばす様に広げ
時折破れた箇所に
指を這わせて
滑り落ちる様に
言葉を残した貴方は
きっと誰も求めていない
意味を伴う事に
貴方は独り笑って
私の腕は
静かに離された
罪悪に満ちた世界は
何時だって優しさを殺す