嘘を吐く事にも慣れた

呼吸を止める前に

唇を強く噛んで


霞む空と

遠ざかる雲に

通り過ぎる風の戯言

何も知らないでくれと

願う事は簡単で


祈りを手向けて

立ち竦む少年達の

両の手は赤く染まった


この手は救う為に

何を犠牲にしてきた?

この手は誰を救えた?


何時だって答えは出なくて

その癖に強く握る

引き金に指をかけて

祈る様に目蓋を閉じた


拡大する世界と

スコープ越しの理想に

静かに呼吸を止めて

一拍、願う事を止めた


硝煙が立ち込める空が

茜を少しだけ溶かして

乾いてしまったようで

涙一つ流れやしない


迷いも躊躇も

もう何処にもありやしないけど