担ぎあげたライフルと
立ち上る硝煙を纏って
誰かの屍の上を駆ける偽物に
サイレンサの悲しみを嘯いた
ほら、誰だって自分の為と
見失った退路に立ち竦んでさ
右に俯く左の能面に
まだいいだろう?なんて
冗談でも口に出来なくて
何を望む?
救いか、願いか、はたまた祈りか?
届かない言葉に
掠めた銃創は痛みを伴って
開いたままの瞳孔に
焼き付いたのは何時かの情景で
いっそ知らないままで居たくて
振り払った両手は真っ赤なまま
恨んで唇を噛んだって
全部全部無駄なんだって
呼吸を殺す様に心を殺して
焼き付く様な喉の痛みに
乾いた双眸は優しくないな、って
助けて、なんて
掠れた喉に嘲笑を浮かべ
結局その銃口を向けたのは
一番最初は自分じゃないかって
何処にも見当たらない
逃げ道なんてなくて
退路は自分で絶った
それでいい、それでいい。
担ぎあげたライフルは
最後の砦という名の地獄だ
手になじむナイフだって
静脈を掻っ切るには最適だ。
そんな温度でさ、
震えた景色で
涙さえ流れやしないよ
それでいいんだ。
それがいいんだ。