外は真白に映る

煌びやかな世界は

僕を独り置いていく


美しい、と

呟いた言葉も

喉の奥に貼り付いたまま

君の背中を追う


疲れた様に

その背を丸めて

祈りを手向ける様に

枯れた花を片手に掲げ

願いは滲む

解けない優しさを捧げて


綺麗な微笑みを浮かべ

この世界を語ろうか

その言葉も

その瞳も

祈りにも似た懺悔で


渡せない言葉は

踏み躙られた祈り


嗚呼、やはり美しい。


世界に捧げるには

あまりにも鮮やかな

綺麗な願いで。