掠れた声は

聞こえない言葉

胸元で嘯く

誰かの言葉は

何も映さないけど


朝焼けの温度は

弱くなる心の中を

溶かしていくから

届かない明日の話も

隠したい本音でさえ

今でも探しているんだ


流れていった

愛せない僕の事を

君は見ていられなくて

その裏で逃げ出した

僕の掌を掴んで

何も言わないで君は笑う


そうだろう?

そうだろう?

何も変われないんだ

君を真直ぐに見る事も

出来やしないんだ


僕が弱い事は

僕が一番分かってる

あえて言葉にしない事も

分かってる癖にさ

君は曖昧に笑って

僕の背中を押すから


また声に出せなくて

届かない言葉は

目の前に高く積み重なって


また君は笑うんだ

僕が何も言えない事も

見えないふりして