隠して
殺した傷痕
目蓋に焼き付いた
笑み。一つ、
脳裏にこびり付いた
何時だって優しく
触れた温度が
悲しく重なる
幾ら悲しく辛くとも
何時しか涙は枯れ
乾いたままに
耳を塞いでしまった
どうしてか、なんて。
翳りに咲いた
一輪すら踏み締めて
張り付いた喉が
痛みを伴いながら
目蓋を押し上げる
光が眼窩を刺す
それはとても
苦しく身体を巡って
激流の様に
急に跳ね上がる
呼吸すら途切れた
傷痕を辿る
落とした口付けは
無意識に影を選んだ
笑み、が。歪んで、
遠くなる最愛を
もう一度目蓋を下ろす事で
感情に止めを刺して
さようなら、を。
迎える様に。