目隠し、

暗闇は優しいね

背中を撫ぜて

あやす様に

言葉を零して


僕を偽る。

君はまるで

気付いてないね

僕を望まないなら

手を離して

消える事に脅えて

笑うなら

笑ってくれればいいのに。


泣き出して

擦り切れた足の裏

滲んだ血の色が

笑えない嘘を重ねて

幾重にも積んだ

言葉のあやで

緩やかに解いた


誰の為でもないから。


目を隠して

見えないふりは

もう辛いけどさ

言いたい事も

伝えたい事も

全部全部放り投げて


何も変わらないなら

僕は笑えないや

気付いていなくても


それだけの優しさで。