朦朧として

何も見えなくなった


白く淡色に滲む

嘘は誰にだって優しく

ただの足音も

聞こえなくなるんだ


「君は知ってるか?」


答えは要らないさ

何故、と溶け出す

言葉すら投げ捨てて

愛しているよ、

知らないふりをして。


振り払う、

細かく傷付いて

逃げ出そうと

足掻いても

上辺を滑る傷跡が

辿る様に貼り付いて

泣き出してしまうから


「君は、知ってるか?」


聞かないでくれよ

何も見えないのが

答えなんだと


朦朧と浮かぶ

呆けた頬と撫ぜる

生温い風は

優しくとも何ともなく


あいしているよ。


聞こえないのは

何時だって嘘だから

表面だけが

浮足立つ様に

揺れている、


もう、いいんだろう?

終わったんだ

嘘の狭間に覗いた

白いだけの言葉が

色に溺れる前に


愛しているよ。


答えなんて、何処にもないのに。