嘘ばかりの世界

下り坂で一人

影法師を見送る


夢の話は

茜に染まってしまえと

飛ばした紙飛行機は

どっかに落として

涙に乱反射した

過去の話は

君には届かない


プラマイゼロの感動と

指切った約束の離し

不安ばかりが募って

君の背中ばかりを見ていた


また、嘘ばかり。

あの坂を越えたって

君はいないのに

時間が僕を連れて

君との未来を奪い取る

予測なんて出来なくて

推測ですらも困難な

そんな嘘吐きは

もう僕の手を離して

笑うんだ。


まるで君は、

溶け出した影法師

離れていく距離すら

黒く塗りつぶされて


また、明日が来る。

それでもさようなら。