置いていかれる気がして

緩やかに伸ばした腕

届かない言葉は

深く夜に溺れていった


君に逢う為に

またさよならを繰り返して

願うたびに離れていく

それなら望まないほうが

最初から正しい気がした


ほら、またね。

夢の中で手を振って

浮かせた身体の奥で

熱を孕んで

伏せた目蓋から

滲みだした涙の跡

何も言えなくて


倖せで在る様に

その手に触れて

また此処でじゃあね。

置いていく君の背を

明日は見つけないから


今日は何時だって

夢見がちな嘘を重ねて

溶けてしまった僕の声を

君の瞳は映さないから

消えてしまっても

きっと君は。