上辺に重ねる

白んだ爪先

浮かんでは

遠ざかる

風船にも似た

仄かな意図と


傘の中で

曖昧な気持ちを

待ち合わせた

街灯の歌

眺めは良いのです

また夜が来てしまうから

朝を手に取り

隣には君と、


淡く灯る

水面の物語

君が居るなら

触れた温度さえ

白い指先は

小さく色付いて

離そうか、

きっと傷んでしまう

そう言う僕は

爪先で弾いてよ

離してしまおうか


その光の中も

傘は透さないで

寂しくはないよ

重ねた色の中で

白んだ爪先

剥がれてしまう前に