浮かび上がる泡沫

弾けた水飛沫に映る

僕の瞳は遠く。


此処から歩き出して

逸れてしまった

この両手の行方に

空は何時だって

僕を見つめては離れる

誤魔化しながら

虚ろに溶け出していく様に


飛んで、

飛んで、

見えなくなるまで


離れた温度に慣れるまで

崩れ落ちそうな砂の城

僕が落ちていく

海の底まで

もう、見えないから

忘れてしまいたいと

願うたびに浮かび上がる

何時かの泡沫。


黄昏時の光は

橙を抱え込んでさ

僕がなくなるまで

溶かしていくんだ


飛んで、

飛んで。

手から擦り抜けた光の束に

泣いてしまわぬ様に