あの繰り返した言葉

反響して落ちていく

不安ばかりが

目の前で揺れている

どうして僕ばかり、

返らない返事も

言えないままの言葉も

綺麗なまま胸に残して


握りしめたままの掌に

伝う赤の色彩に

どうしてか泣きそうになって

振り返れない

力の入らない足は

進む事も戻る事も出来ず

立ち竦む僕は

俯いた雨の中

静寂を孕んだ


離さないでいてよ、

そんな事も

言える筈なくて


繰り返したかった言葉は

反響すらせず落ちていく

不安だけが満ちては

足元から沈んでいく

どうして、僕が。


また、言えない。

まだ、言えない。

過ぎていくだけの

簡単な世界で

繰り返すのは

何時だって苦しい事だけ

君を置いていく

僕の姿だけが、