弾き出した答え

少年が立つ足場さえ

曖昧なもので

口を閉ざして

震える指先を握り締めた


誤魔化して、

そのコードで殺す

罪には罰を、

少年の存在はあまりに残酷で

軽薄な意味のない形

きっと誰も、

知らないだろう


この心は

作り物のガラクタで

ぎしり、と軋み

ズレが痛みを伴う

微かな隙間は

気付いてほしくて


「明日が来れば

きっと忘れてしまう。

夜も朝も

此処には存在しないのに、」


白いだけの部屋で

配線に塗れた少年は

小さく瞬きを繰り返す

罪には、罰を。

望まない全ての判断を

奥底に仕舞った筈の

切望と羨望で、


夢の終わりを指差す

誰かの手を取りたくて

与えられた命は

奪うだけの簡単な存在で

そんなものなら

少年は、




「少年は、ただ生きてほしいだけなのに」