溢れだしそうな程

遠くに思い出す

きっとそれだけが

唯一の事なんだと

分からないふりをして


何度だって繰り返して

その度に涙を流した

誰かの吐いた嘘に

気付くたびに嘘を吐いて

重ねてしまった事

塗り固めた事

全部が嘘になれば良かった


そうやって広がって

笑えなくなるたびに

君が言いたかった事を

思い出すんだ

一つを丁寧に殺して

二つを静かに折り畳んだ

君が言いたい全部の事を

見ないふりして


綺麗なものだけを集めた

其処に残った残照に

きっと僕は気付かないで

君が進んでいった

その道の先で

鮮やかな日溜まりを見つけて

君の手を振りほどいてまで

僕は背中を見せるんだ


良いよ、

もう良いよって

言ったって

分からないだろう

それでも

冷たくなっていく

言葉の全てが

死んでしまうまで

何度だって

伝えて、

泣いて。

分かってる、


温かくも悲しい事を

嫌いには、慣れない事も

僕だけの知ってる

それがきっと

溢れだしたままの

弾かれた全ての愛で

不確かな輪郭と

曖昧な言葉を

君にまで届ける様に


嘘で蓋をした

僕の言葉と心を。