淡く揺らめく

言の葉を繋いでは

時間の流れに

緩く笑う、

誰かの背中


回り出した

歯車の軋みも

ささやかな嘘を混ぜて

君と僕の隙間を

忘れた様に通り過ぎて


赤い液体を落とす

転んでしまって

痛みに耐える

笑い合うには

あまりに拙く

幼いながらの音の中で

君が歪んでいる


嗚呼、それが。


憂う様に

溶けたシュガーポケット

君に手向けた花束と

叶わない花言葉

きっとそれが

揺らめく視線の

最後の嘘になるだろう。


誰に言うでもない

そんな最後で