忘れてしまった様に
きっと思い出せない
心の欠片は
小さく砕いて飲み込んだ
忘れないで
声は遠くになって
好きになれないまま
嫌いに摩り替えた
それで良かった
滲んだ雲の行方も
言えなくなって
壊れた世界の事も
忘れた君の事も
もう落ちてしまって、
何処にも行けないよ
眩暈ばかりの夢と
白日の嘘を抱えて
本当の言葉なんてないと
詰め込んだ事
溢れだした事
黒電話の向こうは
きっと忘れてしまった
揺れたコードの
中身を覗いて
君を忘れた
掛け間違えた
ボタンをどうする?
淀んだ幽かも
きっと夢なんだと
好きになれなくて
嫌いだと勘違いした
一つ重ねた君の事
忘れるたびに見つけた
君の事。