鉛の様に
重く鈍く落ちる空
何も見えないよ
街行く人の顔も
誰かの感情も
嫌いなものばかり
転がっているから
小さく逸らした視線も
言えない癖にさ
どうしようもなく
言葉が零れていく
「何処にも行けないよ」
追いかけるには
あまりに遠すぎた
雑音だらけの街も
溺れるには
不自由な世界で
空っぽなまま
拾い上げるには
重い感情と
君の背中は見えないから
背中を預けて
揺られながら見送る
雲を追いかけてみようか
「もう、何も、見えないけど」
痛み始めた心
愛なんて語るには
幼すぎた二人だから
嫌いになるなんて
あまりに簡単で
あまりに困難で
あまりに複雑で
あまりに悲しすぎた
手も繋げなくて
追い付けもしなくて
遠ざかるだけの世界で
何も言いたくなくて
何も見たくなくて
丁寧に其処に置いた
君の言葉をどうしようか、
眩暈が殺した
白い顔を掻き消した
許されたいなんて
思う事も諦めた
だから僕は
君の手を離した
君の手を殺めた
君の声を
君の顔を
君の心を、