守るためなら

棄てる事すら厭わないと

そんな安い嘘を

何度も塗り重ねて

馬鹿みたいだね


そんな僕の事を

君は軽く笑って

別にいいんだよ、なんて

どうして笑っていられるのか

僕は泣きそうな顔で

君を問い詰めるけど

何時だって曖昧だ、

こんな境界線

無くなってしまえばいいのに


明確な差別化と

徹底した区別で

君を棄ててしまえば

きっともう笑えない

越えられない壁は

一つで十分なのに、


この心臓が知っている事

真直ぐに見れなくて

泣きたくて、悲しい

ただそれだけの

感情の話。

僕が追い付けない

君の背中が

何度だって振り返って

僕を待っててくれるから

辛くなって、

でも嬉しくて


僕は諦めきれないんだ

守るために捨てたものだって

本当はとても大事で、大切で

僕は知っていたのにね、


君は、笑うんだ。