貴方が映した影を


追いかける私


愛おしいと殺す


諌める感情の隙間で


貴方は立ち竦む


星の舟を背に乗せ


貴方を背負ってまで


其れに価値があるのか


一言が沈んでいく


見ない様に視線を下げて


溶けていく言葉なら


必要としないで


貴方の涙を見つけてしまった


迷子ならきっと良かった


光る鏤めた世界の間


影法師は知っている


貴方が残した全ての意味


私は知らないから


全部を望んで貴方を棄てていく


感情には沿わない


それでも愛おしいと


投げ入れた石が揺らす


水面の向こう側


貴方は笑っている


静かに殺めた綺麗な星空と


愛していたはずの心に。