触れたところから

崩れていく世界

僕の瞳じゃ

白黒の壁の中

壊れ出したのは

どちらが先だったのか


誰かが叫んだ声で

引き裂かれた心が

汚く淀んでいく

パレットに零したのは

何時かの自分の姿で


白くなりたいと

黒く塗り潰した

世界の中

膝を抱えているのは

僕一人だけで

見えないものだけが

確かな感覚を与えた


もう許されない事も

全て分かっているつもりで

許しを請うのは

きっと僕の世界が

まだ色を求めるから


白線の向こう側

霞んでいく境界線と

君の手が見えた


壁は、もうなかった