思い出せないからと

その瞳を静かに閉ざした

生まれ変われるなら

望んだ世界だけ

どうしても手に入らなくて


愛おしいと思うたびに

何処か遠くのところで

誰かが泣いてしまうから

消してしまった感情と

滲んだ視界の中で

君が笑うんだ


きっと幸せなんだ、

そう言えたなら

何も思わなかっただろうね

本当のところは

苦しいんだけど

変わらないだけの思いが

キツく胸に犇めくから

忘れたいと零した言葉だけ

誰かを傷付けてる気がした


逃げたいなんて

言えるわけもなかったのに

弱い僕が望んだ世界で

君が笑ったままに

眠りについてしまったから

その瞳には

もう何も映らない

世界も、僕も、優しさも

閉ざしてしまった心ごと全部

生まれ変われたら良かったのに


どうしてだろうね、

やっぱり滲んでしまって

泣き虫なままの僕が

君に笑いかけるんだ


もういいよ、なんて

優しい世界を望んだって

君がいなければ

なんの意味もないのに


幸せなんて

そんなもんなのに