指先灯った


微笑み返す


時計の向こう側


誰かの声が


静かに落ちていく


それは幸せを語る


紫苑の空


風景に溶け込んだ


手向けの言葉を


愛の行方探しと




歩く歩幅を


翻した何時かの答え


揺らいだ声に


過ぎた日の思いと


信じていた


涙の意味を




その花弁が


愛していたのが


誰であろうとも


孤独を選ぶより


辛く重い雑踏に紛れて


最後を迎える前に


その手を伸ばして


伝えたい言葉


思い、全てを


時計の向こう側へ


手向けの愛を


消える前の声で


灯る言葉の理由を


愛を語る


心の全てを