ギターと
アスファルト
反響して
遠のく
夢の様な
その世界で
雑踏にぶつかる
歪む顔
引き攣る心
痛みを伴う
本当。
どれだっけ、
言い忘れた事
何もかもが
近くにあって
だけど
触れないんだ
知ってるだろうって
爪が弾く
その細い糸も
全部引き連れて
嘘吐きなら
最初から僕だった
踵を踏み潰した
靴を脱ぎ棄てて
歩き出した
裏のほうで
笑って、
今なら
きっと分かるはず
そう言って
耳を塞いだ
知らない癖に、
どれもこれも
本当の事だよ。
黒いケースに
忘れてばっかりの
想い出入れて
弾き出した
言葉の奥のほうで
誰かが声をかける
世界は
意外と無知の中
踏み潰した
言葉も一緒で
もしも僕が
言える言葉と
声を持っていたなら
このギターも
鳴らす足音も
何も要らなかったのに
結局何も知らないで
僕が生きる為の
全ての世界を
殺してしまいたかった
誰かの為も
自分の為も
そんな綺麗な事
何一つ言えないけど
それでも僕は
僕は、
何かを愛していたかった。