渇いた喉の奥で
掻き分けた前髪が
静かに垂れ下がる
眩しくて見れない世界は
鮮やかに死んでいく
いつかの終わりが
優しくないのなら
僕は迎えに行こうか
誤魔化した言葉
それだけの安心感と
不明瞭の答えを求めた
縛り付けた絵画の様に
勝手に腐り落ちた
二人だけの足跡
覚えているのは
僕が選んだ感覚と
開かない目蓋で
乾燥した奥のほうで
誰かが泣いてる気がしたのは
安易な罪悪感と
許されたい贖罪の在り処で
どうせ優しくないのなら、
柵も蟠りも全部
失くしてしまえば
楽になれるのにね
いつかそこにあるのが
優しい最後で
本当の終わりが
前髪を掻き分けた
目蓋の上で踊っていれば、
きっとそれだけで僕は
安堵感に包まれるのに
きっと。
渇いて痛みを覚え始めた
記憶に残る言葉が
きっと芽生え始める
全部それでいいよ
二人で生きていくよ
最後だけでも
幸せであるように