思い出さなくてもいい様に

耳を塞いでいたなら

苦しまなくて良かったのかな

分からないけど、

知らないけどさ。


そうやってるうちに

全部を抱え込んで

笑えないねって呟いて

一つ一つ丁寧に

傷口に触れていくんだ


僕は弱いから

何も見たくなくて

伏せ目がちに俯いちゃって

アルファルトに落とされた

視線だけが全部本当なんだ

幸せの一つも

この手じゃ救われなくて

それだけでいいんだよ、

なんて。

そんな嘘に泣きそうになるんだ


吐き出した言葉も

ぐるぐる回る世界も

嫌なもんだらけで

だけど僕が此処にいる事が

今までの全てなんだって

分かってるはずなのにな

笑えないんだよ、

苦しくて、辛くて。


言えない言葉で

足元も見えなくてさ

俯いた視界の中に

満ちていってしまうんだ

もうあのアスファルトも

茹だる様な暑さも

凍える様な寒さも

もう此処には何もないんだ


思い出したくはないけど

全部幸せだったんだって

今頃気付いてさ、

苦しくて悲しくて、

とても寂しいけどさ。

歩き出した君の背中が

もう塞がれた壁の向こうで

二度と会えなくなっても


なんでかな。

今なら生きていける気がするんだ

これが正しい世界の姿なら

きっと誰もが皆傷付くだろうけど

それでも僕は幸せだったって

言える気がしたんだ。