忘れても
忘れても
君が置いてきた
目印を
一つ
一つ
拾い上げて
たくさん抱え込んだ
もういいよ
その声も
遠くにあるんだ
消した感情も
霞んでしまって
もういいんだよ
そう言ったのに
どうでもいいんだ
大人に成りきれない
嘘吐きになって
また戻るんだ
一つ
一つ
時代を置いて
時間が膨れて
爆発した
僕の想い出も
君の事も
忘れてしまって
消してしまって
どうしようもなく
悲しくなるんだ
逃げて
追いかけて
忘れて
また思い出して
君と二人で
手を繋いで
そして、
そして。
目印が
また一つ
増えたのに、
この世界が
優しいままに
君を殺して
静かに
目を伏せた
君の頬に
触れて
泣いてしまって、
消えないでって
そう言って
言って、
僕が死んでいくんだ