もういないなら
君がいないなら
僕のこの言葉も
声も全部
意味なんかないんだ
明日の事も
昨日の事も
忘れてしまった様に
置いてきた様に
一人立ち竦む
道の上で泣いてる
僕の掌は
冷たくなった
後悔ばかりで
戻れないのが
悔しくて蹲る
それだけで僕は
歩けなくなって
弱くなっていく
結ばれない音が
静かに落ちていく
紡がれた言葉も
もう意味がない
不安が心に満ちて
その瞳を覗いても
もう何一つ分かりはしない
ただ立ち竦んで
動けない僕を
遠くで笑う
君がいただけだった
それもなくなって
何もなくなって
僕もいなくなって
ただそこにあるだけの
現実が小さくしぼんで
笑えなくなる
泣けなくなる
だけどそれはもう
残された世界の全て
僕が選んだ世界なんだ