置いていく


薄紅の記憶と


散乱した部屋の中


誰かの呼ぶ声と


呆然と仰ぐ空と


一つ二つと並べた


整然とした心


虚ろに世界は笑う


きっとそれでいいと


意味のない言葉に


僕らはまた手を離す


失くしたモノばかりの


バラバラに散らばる此処で


千切れた声も


忘れた記憶も


過ちばかりの世界も


僕が此処に居る事も


全部が必然で


全部が現実なんだと


喉の奥で笑う


世界が終わりを告げた