諦めた回数と

反芻した情報

突っ掛かっては

喉奥に刺さる

些細な傷痕が

微かに痛みを漏らして

「ああ、終わるんだな」と

誰かが遠くで呟いた


その手のナイフは

頸動脈を静かに見据える

狙い定めて嘘吐いて

赤く滴る悲しみも

それしか要らないって

転がす様に上乗せして

夢が見たいのは僕じゃない

そう言って胸に仕舞った


箱の中じゃ本音は言えなくて

だけど抑えきれない本能と

隠したままの理性が

曖昧な境界線をなぞった

変わりなんてないよ

僕は僕だけなんだと

口端あげるように笑えば

確かにそうだ。

隠しきれる気がした


振り上げた腕も


下ろされたナイフも


見開かれた瞳も


引き攣った喉も


掠れた声も


全部本当の事で


愛されたいと嘯けば


安い答えと共に差し出される




貴方の愛を僕は一人噛み砕いた