どうやっても忘れた
そうやって全部
愛おしさを落とした
忘れたものも
見失ったものも
裏返して隠した
かくれんぼを、始めようか
私が終わる前に
貴方が終わる前に
私の中で
区切りを付けた話。
どれだけ愛しくとも
どれだけ近くとも
爪立てた記憶が
反旗を翻すなら
私は私を殺そうか
落としたのは自分の為
そうやって言えば
何も失わずに済むと
そう思ったから
貴方がそうであるなら
私がそうであろうと
突き付けた答えを、
その言葉を、
私は嚥下して消えていく
それは、愛。
それが、愛、だと
そう言って泣いた私を
貴方はきっと忘れるでしょう
そうでしょう、
貴方がそうであるなら
私がそうであるから
どれだけ近くとも
それが答えにはならない