目を開いても

景色が変わる訳もなく

理由を探しても

意味がある訳でもなく


ただ悲しくて

ただ寂しくて

開いたドアの向こう

何を探していたいんだ


手をかけた

ドアノブの冷たさ

広がった眩しさに

どれだけ心が揺れようと

きっと僕は後悔しないし

それでもいいなんて

安い言葉が胸の内を駆ける


僕が開いた

白いページの中でも

君は笑ってくれない

僕はいつでも

君が笑ってる

そんな世界が欲しくて

また歩き出すんだ


今日もまた

一つドアに手をかけて

その扉を押す


何度この世界を繰り返して

何度この世界が終わっても

僕の中で繰り返される

同じ世界で生きる人の

同じ顔で生きる僕ら

そしていつもいつも、

同じ人を好きなるんだ

その度に辛くなって、

寂しくて、悲しくて。


心の中で嘘吐いても

結局意味がないんだよ

だから僕は探してる

今を何度も捨てて

ありもしない

夢を探してるんだ


何度も見てきた

この扉の向こうで

今度は誰に笑う?

僕の手は

もう悲しみで手一杯だ

でも何度見ても

君は幸せそうだから


もう、いいのかな。


僕のいない世界は、

君にこんなにも優しいから。