くたびれた

泥の様な身体を引き摺る

届いてないよ、

くだらない話に

何度愛想笑いを返せば

君は、帰る?


もう祈るのは疲れた

つっかえる様に

喉から空気が漏れる

幼い熱を

静かに孕んだ

腹の奥の方で

君が曖昧に頷いた


そんな気がしてたんだ

なんとなく、

なんとなく分かってた

それだけの話。


底の方で、

君は僕の手を掴んだ

浮かび上がる

この身体の中で

君が殺された、

そんな、気がしたんだ


もしかしたら、

幸せになれるかな。


還らないのは

祈り疲れた焼け野が原

蹂躙された

願いに君を望んだ