試験管の中で

もがいてる

何時か探してた

本当の心

コンピュータから

弾き出された

全部全部嘘なんだ


光も電子の海

0を選べば

僕は消えてしまうから

1を選んで

僕は蹲る

膝を抱え込んだ

本当の心も

壊れる前に


本当は少しだけ

寂しい気もするけど

いいの、

もう。


その箱の中で

動けないまま

ガラスの向こう側

歪んで見える

それは僕なの?

分からないよ

探してた僕は

こんなにもちっぽけだ


怖くても

壊れても

その破片の中から

動き出した


此処にいるよ。

試験管の中で

叫んでいたのは

大人になれないままの僕

電子の世界で

溺れてしまった僕

全部、

全部僕の為の世界だったんだ


泣かないように

喉を押さえて

揺らめく視界の中


笑うよ、


わらうよ。