其処で生きている

呟いた一言は

雨の隙間に霞む


まだ、生きてるよ

僕も君も

息衝いて、

ふくらむ鼓動に

立ち上がる雲


遠くに消える

飛行機雲

風が吹いては

微かに滲む

雨の残響


そっと残す様に

小さく笑う

聞こえた声も

忘れてしまう前に


見つめた

未来の道に

僕はふいに眩んだ


またね、って

声を聞かせて


此処で生きていることを

幸せに思えるように

呼吸をし始める


今日が


生きていられる様に