忘れてばっかりの


思い出話


その岸辺で


駆けまわる風の先


夢日和の声


茹だる言葉の中


忘れてたよ


嫌なもんだね


このままなのも


これからのことも




ほら、手を取って


沈む前に


この青の上を


私はいいよ


君だけで


温かな体温だけが


許してくれるから


置いていくのは


ほんの少し惜しいけど


でも笑えるなら


それもいいかもって


思えるからね




離したのも


泣いたのも


全部君のためだけ


だから今でも笑える


緩やかな世界の


午後の日溜まり


ほら、あったかいよ


忘れてもわたしは


きっと思い出せるから