忘れた様に笑いかける
それは歩いた先で
躓いて転んだ君がいたから
迷いそうになったけど
何処か温かい
背中に凭れかかる
穏やかな日和
忘れかけていたのは
きっとこんな単純な事
もう一度振り出しに戻ろうか
今度は間違わないよって
二人して笑いあう
最初の真っ白な感情
僕は君を置いていくよ
温かな世界だから
きっと大丈夫、
大丈夫。
手を取り微笑む
縺れた足に海神は笑う
幼い仕草に首を傾けて
緑に揺られる淵に腰かけて
笑おうか、
忘れても大丈夫
君がいる限り
柔らかな世界は
君を愛してくれる
怖いものなんて
本当は最初からないんだよ
だから笑って、
風に足をとられても
立ち上がれるから