意識を沈める様に
堕落していく心
褪せないのは
覚えてないから
悲しいのは
忘れてないから
どうしようもないのは
自分自身で
嘘吐いたのは
気付かれてしまうと
目蓋の奥で嘆いた
君の姿が月に溶けたから
冷たいだけの意識と
声を発した言葉の性
今も此処にあるのは
君が忘れた誰かの声
覚えているのは
寒いことだけ
失くしたのは
掌に残ってたはずの
確かな温かさ
意識を沈める様に
静かに立ち竦む
此処はあまりに寒い
褪せないかわりに
鮮やかな色彩を失くす
君は、覚えてるか?
僕は、覚えてるか。
照らし合わせたのは
自信の持てない表れ
意味のない謝罪と
意味の分からない言葉を
君の前に積み立てて
寒いから
君を見なくなったんだ