君が呟くたびに

生まれてこなければ良かったと

そう思う様になった


弱い言葉だけを吐いて

泣きたくなる心を隠した

脆い防護壁は

余りにも悲しくて

憐れむ様に両手を重ねた

中途半端な優しさが

逆に苦しかった


「そうやっていつも、」


その先を続ければ

きっと何かを失う

失う覚悟も出来ない僕は

柔らかく絞め殺す

温かな腕を切望して

でも言えるわけがなくて、

君の腕を淡く払うしか出来なかった


生まれてこなければ、

出逢わなければ良かった

何も苦しくはなかったのに

辛くはなかったのに

じくじくと痛む

心に刺さる針だけが

嫌に現実を映していた


そうやっていつも、


君が手を下していく

僕の居場所を奪っていく


きみが、ぼくを。


不用意な優しさで、

僕を殺してくんだ