おわりました


この世界の中

息苦しくて

目が覚めた

空気は、

冷たいまま


マフラーに

首を埋める

ラブソングは

安売りされた

圧縮パック

鈍色のレコードに

上塗りされた

気付かない罠

寒い、と呟けば

苦笑いに続く

睫毛にかかる白雪と

誤魔化した喉の奥


瞬きのたびに

言い訳を繰り返す

通じないのは

アルファルトに転がす

小石みたいな価値観

繊維ごと丸めて

温度を分けてあげたら

君は私を見るかな

コートに隠した掌

爪で抉った本音

目蓋の奥に見えるのは

本当の言葉


君はまた分かったふり

いい加減飽きたよ、

知ったかぶりも

分かったふりも

気を遣って

また巡ってみたり

そんな単調な

世界の終わりに


息苦しさに

目が覚めた

あれは夢だったのかな

いいや、きっと本当だろう


あ、ちょうど

またせかいが。