嘘吐きの仮面被って

隠した本音に

苦しそうに嘆いた


言葉は、失われる。


好きじゃないよ

本当は嫌いだよ

でも言えないんだ

伝えられないんだ

すり替えられたのは

僕の言葉と心で

事実が変わってしまって

嘘が本当になった


言い続ける事は

本当はとても辛いよ

もしも話をするくらいなら

喉を掻き切って

本当の事を言いたいよ


どうしてこうなったの?

どうしてそうなったの?

どうして僕は、

君だけを愛せない?


歩き出した君の

背中に投げかけた

問いは僕に返った

消してほしい本音は

宙ぶらりんになっていた

最後だって言い切って

でも続きを言えない

分かったふりの空気に

きっと僕は曖昧に振り撒く

虚ろな笑顔が悲しいよ


仮面を剥ぎ取って

君に言いたいよ


苦しいのは、僕だ

哀しいのは、君だ

歩き出したのは、辛いから

差し出したのは、怖いから

でもこの言葉全部、

君の為だよ。

僕が君に与えられる

最初で最後の言葉。


ねぇ知ってた?

失った言葉は、君への、