飛び越えた空の兎

一つの硝子玉は

君を赦してるのかな


淡い青色の瞳は

ビー玉みたいに

緩く細められた

横目でやり過ごす様に

視線を逸らせば

足元に落ちてるのは

誰の言葉なのか


大多数が「ハイ」なら

僕も流されてしまって

乳白色の雲を抱えて

笑えなくなった

それは少しずつ淀んで

鈍色に変わっていった

言葉には出来なくて

声にもならなかったけど、


恥ずかしくて

でも仕方なくて

紅色した瞳の奥で

触れた薄い皮膚の温度は

余りに脆くて

何の恐怖かも分からなくて

僕は悲しくて

訳が分からなくなった


「ハイ」と聞こえた

あの声は誰の声なのか

「イイエ」と呟いた

電車に掻き消えた声は

僕のだったのか

ただ黒帽子に隠れた

瞳の色はあの時から

ずっと変わってないよ


空の兎

鮮やかな色彩は

君の為の色である様に