失った言葉の数だけ
選べない事が増えた
言い訳が口の中で暴れる
それでも伝えられない
意味を履き違えた言葉
僕はまた君を失う
重ねた視界の中で
逸らした世界が眩んだ
僕が見えないモノは
僕が目を逸らしたモノで
僕が望んだモノは
僕が選べないモノになった
それは矛盾に繋がる
僕の心の不安定な感覚
不釣り合いなほどに
大きく抱え込んだ不安に
きっと揺さぶられてしまうから
本当に隠れてしまったモノは
いったいなんだったのか
僕が理解出来ていたのは
全体の何割なんだろう
君を知ることが出来るのは、
何時になるんだろう
それは僕なのか?
君は失ったのか?
君は其処にいた
僕は此処にいた
誰も触れていない
言葉で突き放したのは、誰だ?
選べないと選ばない
そんな嘘をついたのは、誰だ?
誰だった?
失ったのは、誰だった?
それは本当に、失ったのか?
目を開いて其処にいるのは、
あの日の君、で。
嗚呼、ようやく
ようやく言葉の意味を呑み込めた
失った、君の姿を。
ぼくは。
――みつけた。