言葉をひっくり返して

笑いながら手を引く

戻れない道程が

悲しいくらいに前に見えた

見据えた僕の視線は

君を仰いで下方修正

きっと僕が弱虫だから

何も言えないままなんだ


嫌い

きらい


でも本当は、


まだ言えないよ

ごめんね、

僕は譲れないから

我が儘を何度も呟く

擦り減っていく感情と

揺れ動く気持ちを

天秤にかけて傾く

均衡が保てないなら

僕が殺めるしかなかった


すきだよ。

だいきらい。


本当に、


見えない様に

上手に隠す事も

今じゃもう慣れて

進めないよ

戻れもしないけど

前に続くだけの

優しい残酷な答えが

僕の足をとるから


ありがとうね、

大好き。


本当に、大好き。


だから本当に、

さようなら。


弱虫な僕は君を傷付けて

手放して笑う

泣いた頬を

ずっと昔に無かった事にして