嘘吐いて
逃げ出した
足音、
遠くに感じた
いつものこと
悲しくて
寂しい。
さみしい。
きっと帰れない
離れ過ぎてしまって
痛みから逃げて
君には触れない
触れたのは
嘘を吐いた罪悪感
生温かくて
やっぱ寂しい
薄く反射する
瞳の色を映す様に
視線を逸らした
何も無い
中身のない日常
それすらも
幸せだったのに
今、僕は。
伝わらない
連れていかれた感情
嫌な事も
幸せな事も
君に届けたいけど
それも無理かな、
本当に、
さみしいな。
何度も何度も
同じ様に繰り返した
堂々巡りの質疑応答
僕は君の言葉を
全て信じるには弱くて
だけど信じたいと
願う心も本当なんだよ、
ほんとう、なんだよ
いま。
ぼくは。
涙を流すには早いかな
でももう耐えなくていいよね?
いい、よね?
溶け出した姿形を
もう二度と見失わぬ様に
寂しくない様に。
あいせる、ように。
ぼくをきみにかえすよ