咥えて吐き出す
薄い膜の風船
触れては弾けて
ぼくを殺すの
忘れた頃に
締め付ける
季節の色彩感覚
緩やかに淡く
星の言葉も
聞いた事はないから
拾い集めるのは
とても簡単でした
何も考えないで
何も思わないで
ただ足跡だけ
探してたの
ぼくは笑ってる?
嬉しいよ
寂しいけど、
悲しくはないよ
紙飛行機に乗せた
風船の思い
届けばいいね、
高い声で叫んだ
まるで悲しい歌みたい
そんなわけないのにね、
そんなはずないのにね。
どうしてだろう
否定できないよ
どんどん悲しくなってきて
出てこないはずの涙
溢れてきちゃったんだ
嬉しいよ。
寂しいけど、
悲しいけど。
緑の筒の向こうで
君が穏やかに迎えてくれるなら
腕を広げて逢いに行こうかな、
いこうかな。
星屑のベールと
忘れた言葉抱えて
風船は割れたよ
もういいよ。
もういいよ。
覗いた穴の先は
もう何もない
だけどぼくは知ってるよ
君が行ってしまった
この道の先を
ぼくは追いかけるんだ、
そうすればきっと笑える
今より幸せになれる
幸せな日々に、
溺れた。