踏切に並ぶ
例に倣って横一列
馬鹿の一つ覚えみたいに
同じ顔の羅列
僕も同じだと呟いて俯く
特記事項無し
曖昧な僕の人生は
書き連ねる事もない
きっと単純で平凡な
とんとん拍子の上辺だけ
素晴らしいと称賛される事も
批判される事もない
想像だらけの単純明快な
一本だけの道筋
笑う事も泣く事も
特に思い浮かべる事もなくて
右手にかかる重さは
一人で生きてくには十分
だけど何処か虚しくて
胸は空っぽになって
巣食う様に穴を空けた
僕の人生は空白だらけだ
震わせながら筆をなぞる
インクは歪んで僕を笑う
どうしても先を見れなくて
同じ顔の人たちは
僕を見据えていた
「どうしようもないんだよ」
夢なんて大それた事も言えず
伏せた眼がそれに触れた
言えない言葉は固まって
胸につっかかって呼吸を詰める
右、左、右、ひだり、みぎ。
それでいいって言ってしまえば
全て万事解決するけど
それでいいのか心で問う
踏切の向こうで笑ってる
僕は踏み出す勇気もないけど