呆れ果てた声で
緩やかに笑う温度で
僕が愛した全てを
この世界に鏤めようか
纏う空気も汚れないうちに
脇に避けて僕が護るんだ
そのうちに笑い始める
一歩進むたびに
君を失っていくけど
触れた掌は温度を奪う
伸ばした足は飽和する
光を吸い込んでは
歪める、
僕は君を知らない
掻き毟る喉の奥で
君は笑っている
歩き出したその隣で
僕は何も言わず
静かに笑っていた
笑っていたんだ。
悲しいことだけを
見ない様に生きて
君に触れて、
寂しくなったんだ
放り投げた腕は
弛緩した身体を掻き抱いて
何かに恐れた声を
引き攣る前に抑え込んだ
遠くに見えた君も
気付かないうちに見失って
笑っていたいんだ
泣きたくはないから
笑うんだ
笑おうか。