膝を伸ばして
重い腰を下ろす
移り変わる色彩は
僕を見送っては
視線を逸らす
ガタリと肩に触れる
冷たい金属の感触
泥の様に下降気味の心
吐き出す呼吸が諌めた
狭い世の中と
嘘吐きな僕の世界は
いつも見送る夜中
単純に触れては笑う
それすらも辛いのに
鈍く痛む頭を抱えて
一口含む水分は
簡単に喉を通らず半濁する
独りきりの閑静を
打ち消すノイズは遠い
額に当てた両手も
白く滲んでは唆す
僕は恥ずかしくはないよ
でも疲れてしまったのかな
俯いた横顔は影に隠れる
もう色はついていない
彩色を失うキャンパス
一人ぼっちの背中合わせは
あまりに悲しくて
思わず零れた言葉に
誰も足を止めなかった
向こうの明日を
僕が迎えてしまおうか
いつか死んでしまうなら
僕からいってしまいたい
震えている指先は
揺れている此処では
誰も気付かないから
こんな恐怖も振り切って
飛びだそうか、